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頭の回転を速くする方法のまとめ

本記事は私の10年間の試行錯誤をまとめたものです。そのなかで、真に効果のあったものだけを取り上げました。しかし、5000文字を超える長文になってしまいました。お時間のない方は、まとめのみをお読み下さい。


音読は脳のランニングである。頭の回転速度だけでなく、性格も変わる。

■ざっくり言うと・・・

  • 音読はテキストの「入力」「処理」「出力」を連続的に、しかも高速で行う。そのため、脳を広範囲に使用する。
    黙読の場合は、脳の一部しか使用されていない。
  • 特に、脳の司令塔と呼ばれる前頭葉が活発に活動する。
  • 音読を繰り返すと、脳内のニューロン間の連結が強固になる。簡単に言うと、脳の各部位のトンネルが太くなり、連絡がスムーズになる。脳内に高速道路ができるイメージ。
  • 高速音読で、脳により強い負荷をかける必要がある。
    継続して行えば、頭の回転が抜群に速くなる。

本記事が、猛プッシュする方法が「音読」です。音読をすると「脳への入力⇨読んだ内容の情報処理⇨出力」という処理が連続的に行われます。
黙読では、脳の一部しか使われませんが、音読では広範囲に使われます。

具体的には、思考力を司る前頭葉を筆頭にして、他人の言語を理解するウエルニッケ野、同じく言語処理に関わるブローカ野などが使われます。

音読をすることで、脳の各部位を連結するニューロン間のパイプが太くなります。簡単に言うと、脳の各部位を結ぶトンネルが強く太くなり、情報の連続がスムーズになるのです。頭の中に高速道路が作られるのです。


とりわけ、音読で鍛えられるのが前頭葉です。前頭葉の強さは、ズバリ「頭の回転速度」に深く関わっています。前頭葉は『脳の司令塔』です。

思考力、やる気、創造、長期記憶、コミュニケーションなど、人間らしい活動の多くは前頭葉が担当しています。事実、ケガや病気で前頭葉が障害されると、几帳面な人がだらしなくなったり、頭脳明晰な人が物忘れするようになります。頭の良さは、前頭葉の強さとほぼイコールなのです。


筆者は、英語の勉強のために音読をしていた時期があります。高校時代なのですが、ほぼ毎日、長文読解の問題集を音読していたのですが、性格がガラリと変わりました。それまでの筆者は、性格も暗く、何事も面倒で、落ち込みやすい人物でした。しかし、音読が私の人生を変えたのです。

英語学習のために3か月音読をしたら、性格が明るくなり、モチベーションが泉のように湧き出て、もっと勉強したい!と思うようになりました。

実際に、1日の情報処理量が2倍以上になり、成績もグングン上昇。自分に自信を持てるようになり、今でもそれは続いています。 まるで他人の頭が、自分の頭にインストールされたような、不思議な感覚になります。


教科書の内容をスラスラ理解できるようになったり、会話相手の話を先読みできるようになったり、自分の伝えたいことを簡単に伝えられます。

以前は、寝起きから頭の中がモヤモヤしており、本の内容を理解するのにも時間がかかっていました。また、相手の話の内容をつかむのが下手で、おまけに、自分の伝えたいことをそのまま伝えられないもどかしさがありました。そのため、コミュニケーションが上手くいかず、「あれは、そういう意味ではなかった」と友人に訂正することも少なくなかったのです。


しかし、頭の回転速度が高まると、まるで事情が違います。本を読むスピードも上がるし、会話でも的確な言葉が自然に出る。以前は、口下手な人=性格が暗いと思っていましたが、単に脳が鈍っているだけなのです。

前頭葉を強化すれば、勉強にもコミュニケーションにも自信が持てるようになるので「できる自分」のイメージが定着します。その結果、自然に性格が変わるのです。自己改革には、自己啓発よりも音読の方が確実です。

 

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高速音読とは

インターネット上では、同様の体験談を読むことができます。「成績が上昇した」「コミュ障が治った」「記憶力が向上した」「性格が明るくなった」など、人生がガラリと変わったという嬉しい報告に溢れています。

筆者も、音読に出会わなければ、根暗で、頭の回転がゆっくりとした「うつろな人物」のままだったはず。 いささか音読をひいきしすぎに感じるかもしれませんが、誇張でもなんでもなく、効果は「超」絶大なのです。

さて、そんな音読ですが、とりわけ効果があるとされているのが「高速音読」です。高速音読どは、文字通り、猛スピードで音読をする方法です。


■高速音読のやり方

  • 1.音読するテキストを用意する。
  • 2.自分の限界の速さで高速音読をする。

音読するテキストは小説でも評論文でも構いません。できるだけ、高速で音読をして下さい。ゆっくり音読するだけでも、脳に負荷はかかります。

しかし、前頭葉を鍛えるには、かなりの負荷をかけなくてはなりません。そのため、自分が限界だと感じるスピードでの高速音読が効果的です。

初めは、滑舌が悪かったり、漢字が読めなかったりするかもしれません。しかし、音読を繰り返すと滑舌は改善され、語彙も自然に増えていきます。自分の声が気持ち悪く思えるかもしれませんが、上達さえすれば、それなりに聞けるようになるものです。恥ずかしがらずに続けましょう。


1日30〜60分を3か月も続けていれば、脳の成長を実感できるはずです。それまで、頭をあまり使ってこなかった方であれば、2~3週間ほどで変わることもあります。とにかく、初めのうちは1か月は継続しましょう。

筆者の知人の引きこもりは、音読を始めて1週間ほどで変化を実感して、1か月で外出が可能になり、3か月後には就職。時間だけはあったので、1日3時間は音読に当てたのですが、彼曰く「対人恐怖症が治った。今はコミュニケーションが楽しい」だそうです。今では別人のようですよ。

このように前頭葉を鍛えると、頭の回転のみならず性格まで変化します。性格が明るくなれば、学習能力も向上しますから、向学心の高い根暗は音読にチャレンジして下さい。本当に、人生がガラリと変わりますよ。


メモ書きを習慣にすれば、思考が冴えていく。

ざっくり言うと・・・

  • 1日10枚、A4用紙に、疑問や不安などのモヤモヤを書く。
  • 制限時間1分以内で、とにかく思いつくままに書き出す。
  • このメモ書きが習慣になることで、頭の中のモヤモヤや堂々巡りを、こまめにアウトプットすることが出来る。
  • その結果、スピーディーに判断したり、すごいアイディアがいきなり出てくる。普段から、疑問や不安、アイディアをアウトプットによって把握しているからだ。余計な思考を経由せず、いきなり結論が出てくる。

筆者の人生を劇的に変えた本があります。赤羽雄二氏の『ゼロ秒思考』(ダイヤモンド社)です。本書の最大の特徴は、メモ書きという手法です。

メモ書きとは『A4の用紙とペンを用意して、テーマを決めて、1分以内に自分の考えを書き出す、これを毎日10ページ行う』というものです。

「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える手軽な練習方法です。頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留めることで、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。

人間は1日に6万回も思考しており、睡眠時間を除いて、ほぼ毎秒なにかしらの考えごとをしています。勉強や仕事の悩み、人間関係の悩み、処理しなければならない課題などが頭の中をグルグルしてモヤモヤする。

このような思考のゴミが頭の中に貯まると、脳のメモリが消費されてしまいます。頭がガチガチに硬直して、本来の能力を発揮しづらくなります。

本書では、「メモ書き」によって、これらをキレイに整理するのです。具体的には、A4の用紙を用意して、テーマを決めて、1分以内に、問題の解決策を書き出します。まずは、具体例を見てイメージをつかんで下さい。

■文章を書くスピーディーに書くには?

  • タイピングミスを減らす。
  • タイピングスピードそれ自体を上げる。
  • 記事の下調べに時間をかけ過ぎない。
  • ネットの記事はそもそも読まれない。詳しすぎてもユーザーの負担になるだけ。
  • 記事ネタの下調べはじっくりやるが、記事の内容はソフトなもので十分だ。掘りすぎる必要はないのでは?
  • iPhoneの音声入力ソフトを使ってみよう。タイピングよりも喋るスピードの方が圧倒的に速くなるはずだ。

『ゼロ秒思考』の「メモ書き」では、1分間という時間制限があります。そのため、猛スピードで書かなくては解決策をアウトプットできません。この時間制限が負荷となり、良い思考のトレーニングになるのです。

悩みを紙に書き出している方はいらっしゃるでしょう。しかし、この負荷があるかないかで、その効果は雲泥の差になります。時間制限があるだけで、まるでブーストされたように、頭の中が吐き出されるからです。


しかし、メモ書きの最大の特徴は頭に発破をかけることではありません。頭をクリーニングすることにあります。前述のように、人間は1日に6万回も思考ます。この思考のゴミがいかに私たちの思考を邪魔しているのか。

ゼロ秒思考では1日に10枚のメモ書きを推奨しています。日々、疑問に思うやことやモヤモヤすることを、その日のうちにメモ書きで解消します。

毎日、こまめに思考のゴミをクリーニングすることで、研ぎ澄まされた思考を維持できるのです。毎日、アイディアや解決策が積み重なっていくので、目の前の課題に即断即決できます。だから、ゼロ秒思考なのです。


筆者は、このメモ書きを実践して1年になりますが、以下のような恩恵を受けています。モヤモヤをこまめに書く効果は想像以上に大きいです。

  • 仕事でぶつかる課題に対してスピーディーに決断を下せるようになった。疑問や不安はさんざん書き出しているので、すでに把握しているからだ。
  • メモ書きそれ自体が考える訓練になるので、即決できなくても、解決策にたどり着くスピードが増した。
  • 落ち込むことが減った。悩みに解決策を与える習慣が身につくので、ズルズルと引きづらなくなった。
  • 紙にアイディアを書くことで、自分の考えを立体的に確認できる。頭で考えるだけでは、そうはいかない。
  • メモ書きでは図を使ってはいけない。そのため、表現力が増すので、伝える力も確実に向上する。

 

ランニングは前頭葉を鍛える。記憶力を司る海馬を鍛えることもできる。

■ざっくり言うと・・・

  • ランニングによって、脳の血流が良くなる。その結果、脳内のニューロンが強化される。
  • ランニングで、脳内が新鮮な酸素を含んだ血液で満たされると、脳細胞が増える現象が起きる(ニューロン新生)。
  • 事実、ランニングを継続して行った被験者の前頭葉や海馬の容積が増えるということが確認されている。

近年、有酸素運動が脳を鍛えるのに有効であることが分かってきました。一般的には、ダイエット効果や健康増進が注目されがちですが「走っていたらアイデアが浮かんだ」という経験をした方も少なくないはずです。

実は、ランニング中は脳が活性化しています。運動をすることで、脳に血液が汲み上げられて、脳血流が良くなるからです。脳は思考するのに血液を必要としますから、運動中にひらめきが生まれるのはごく自然です。

しかし、ランニングの効果は一時的なものではありません。ランニングのすごさは、脳を作り変えてしまうことにあるのです。


脳科学の権威である久保田競氏の実験によれば「週に1時間走ったグループは、半年後、前頭前野の容積が(物理的に)増えた」と言うのです。

なぜ、このような不思議なことが起きるのでしょうか?ランニングで脳内の血流が良くなると、脳内が新鮮な酸素を含んだ血液で満たされます。
その結果、脳細胞が増えるという現象が起きるのです(ニューロン新生)。

脳細胞が増えるというのは、細胞同士をつなぐトンネルが太くなることを意味します。その結果、脳内の情報伝達がスムーズになり、情報処理能力が向上するのです。ザックリ言うと、頭の回転が速くなるんですね。

以前は、成人したらニューロンは増加しないと考えられていましたが、
近年はこの説が覆り、大人になっても脳は成長することが分かりました。


また、ランニングは海馬を鍛えることが分かってきました。海馬は記憶を司る部位のことで、インプットした情報を一時的に保管して、その後、長期記憶に仕分けるという仕事をしています。ランニングをすることで、前頭葉と同様に、脳細胞の数が増加して、それぞれの連結部分が太くなるのです。そればかりか、海馬の容積が増加したという報告もあります。

ピッツバーク大学の研究によれば、55~80歳の男女が、ほぼ毎日、1日40分の有酸素運動を6か月続けた結果、海馬の容積が約2%大きくなったというのです。当然、被験者たちの記憶力が向上している可能性があります。


世界記憶力選手権の史上最年長の優勝者グンター・カールステンさんのトレーニングも興味深いです。カールステンさんは、トランプ52枚の並びをわずか46秒で記憶してしまう人物です(当時、すでに40歳を超えていた)。

そんな超人が行っているトレーニングの半分は「有酸素運動」なのです。具体的には、ランニングとサイクリングで、本人曰く「どの年齢でも記憶力には運動が一番」とのこと。運動と記憶力の関係を見事に物語ります。


さて、脳を鍛えるにはどのような運動が有効なのでしょうか?

  • 運動強度は60~80%。ややキツイぐらいのペースで走る。
  • 1日20~30分×週3回は行う。3~6か月はこれを続ける。
  • ジムのランニングマシンではなく、屋外のコースを走る。

ランニングマシンではなく、屋外のコースを走る方が脳を鍛えられます。理由は簡単で、公園や道路を走る方がより注意力を求められるからです。

安全に走行するには、コースを選択して、地形や障害物に注意する必要があります。これらの判断をするのは、主に前頭葉の仕事です。瞬時に、しかも連続して判断する必要があるので、ほどよい負荷を与えられます。


ちなみに運動は脳疲労の解消にも有効です。夕方頃になると、さすがに仕事への集中力も落ちてしまうものです。 筆者は、ほぼ毎日16時頃には、筋トレ&有酸素運動をしているのですが、頭が一度リセットされます。

そのため、就寝直前まで、さらに仕事できます。労働時間が伸びて、生産性が格段に向上します。仕事&勉強と運動の組み合わせは最高ですよ。


頭の回転速度を向上させる生活習慣

以上、頭の回転を速くする方法をお伝えしました。ここで紹介したトレーニングは、筆者自身が実践して、効果を感じたものです。1~3か月、真剣に取り組みさえすれば、効果を実感して頂けるものと信じています。

最後に、トレーニングをより充実したものにするために、頭の働きを守る生活習慣について触れます。ここで述べることで、頭が良くなるということはありません。しかし、脳の健康的な働きを維持するために必要です。

  • 起床時間を一定にする。起床時間が毎回大きくズレると、脳のリズムが安定しない。時差ボケと同じような現象が起きて、脳の調子が狂う。長期休暇中の受験生や浪人生は、生活リズムを死守する。

  • 睡眠をしっかり取る。睡眠不足が続くと、前頭葉の働きが鈍る。それだけでなく、前頭葉などの部位が他の部位の機能低下を補うようになる。その結果、勉強や仕事のパフォーマンスはガタ落ちする。

    また、記憶を司る海馬はデリケートで、睡眠不足が続くとダメージを受けてしまう。記憶力低下につながる。睡眠は重要なのです。

  • 食事が脳を作る。青魚に含まれるDHAが脳機能の維持に役立つのは有名な話ですね。缶詰で十分なので、魚を食べるようにする。

    また、緑黄色野菜に含まれるフラボノイドは脳の修理業者である。脳の損傷している部分を修復してくれるので、野菜を積極的に食べるようにする。その他、カルシウムも脳機能維持に重要な栄養です。

    脳内の情報伝達にはカルシウムイオンが必要なので、乳製品は脳機能を基礎から支えている。青魚と緑黄色野菜、乳製品は脳の味方。

 

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