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物忘れが激しい時に疑うべき病気5つ

  • アルツハイマー型認知症
  • 脳梗塞
  • 脳腫瘍
  • うつ病
  • 若年性健忘症

アルツハイマー型認知症

■「アルツハイマー型認知症」に特徴的な物忘れ

  • 日付、曜日、季節がわからない。
  • 同じことを何度も聞く。
  • ちょっとしたことでもメモに残したり、家族に聞く。
  • 集中力が落ちて、今までしていた作業に時間がかかる。
  • そこにどうやって来たのか、どこにいるのか分からない。
  • 距離感がわからずに物にぶつかる。
  • 会話の途中で詰まってしまい、続けられなくなる。
  • 同じ話を繰り返す。または適切な言葉を見つけられない。
  • すぐに不安になる。疑い深くなる。
    落ち込むなどの気分の変化が激しい。

アルツハイマー型認知症になると、ゆっくりと物忘れの程度がひどくなっていきます。これは脳の海馬付近に病変が発生してしまうからです。

人間は情報を得ると、海馬に一時預かりとなって"短期記憶"となります。その後、重要と判断された情報は長期記憶として大脳皮質に送られます。

しかし、前述のように、アルツハイマー型認知症を発症すると海馬付近に病変が発生します。そのため、海馬の働きが上手くいかなくなり、情報の短期記憶への格納が上手くいかなくなります。結果、水道の蛇口の水を出しっぱなしにしたり、キッチンの火をつけっぱなしにしてしまいます。

わずか数十分以内のことも忘れてしまうのです。病気が進行すると、脳の他の部位も侵食されて、脳機能が衰えてしまいます。その結果、健常者には考えられないような記憶障害や記憶喪失が起きてしまうのです。


まず、体験そのものを忘れます(エピソード記憶)。食事をした経験、外出した経験をそっくりそのまま忘れます。物をしまったことを忘れて、誰かが盗んだという思い込みをすることがあり、家族は困惑してしまいます。

その後は、さらに症状が悪化してしまいます。長期記憶-自分が通った学校の名前、祝日の名前-も忘れてしまい、包丁の使い方や自転車の乗り方(手続き記憶)などの体が覚えているはずのことも忘れてしまいます。


脳梗塞

■「脳梗塞」に特徴的な物忘れ

  • 物忘れが急激に進む。
  • 物忘れ以外にも、他の症状を併発するケースもある。
  • 症状は脳梗塞個所によって変わってくる。

脳梗塞の場合、急激に物忘れが激しくなります。 アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮が原因ですが、脳梗塞は脳血管の循環低下が原因です。

両者は物忘れの原因が異なるので、症状のあらわれ方も異なります。
そもそも、脳梗塞は脳の血管がつまる病気です。血液が脳に流れないと、脳細胞が一気に死滅するので、前述のように症状も急激に進むのです。

アルツハイマー型認知症の場合は萎縮が原因で、脳細胞が一気に減るわけではありません。脳細胞がゆっくりと死滅するので、症状の進行も比較的ゆっくりとしています。この点が両者の症状の大きな違いになるのです。


また、脳梗塞の場合は、脳梗塞部分の脳に影響を与えます。そのため、
発生個所によって、手足の麻痺、言語障害や知覚障害が急激に現れます。

そのため、脳梗塞で物忘れが生じた場合には、症状が一気に進行するし、手足の麻痺や言語障害など、他の症状も見られるケースがあります。

 

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脳腫瘍

■脳腫瘍に典型的な症状

  • 腫瘍の発生個所によっては、記憶力や判断力が低下してしまい、物忘れの症状が発生する。
  • 頭痛が生じる場合は、起床時に最も強く出ると言われており、別名「morning headache」と呼ばれるほど。

頭蓋内にできた腫瘍が、周囲の脳組織や神経を圧迫して、脳機能に障害をもたらします。 頭痛や吐き気、嘔吐が特徴的な症状ですが、腫瘍の発生場所によっては記憶力や判断力が低下してしまい、物忘れの症状が出ます。

腫瘍の発生個所によって、精神や知能に影響が生じます。物忘れが激しくなったり、会話で適切な言葉を選べずにまったく意図と異なることを言ったり、同じことを何度も繰り返したり、読み書きが出来なくなります。

その他、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐をしたり、運動神経に影響が出る、手足がしびれる感覚麻痺、けいれん発作が生じることがあります。このように症状は多岐にわたっています。頭痛は起床時にもっとも強く起こると言われており、別名「morning headache」と呼ばれているほどです。


うつ病

■うつ病と物忘れ

  • うつ病になると、脳内伝達物質の伝達が上手くいかなくなるので、脳機能が低下してしまう。そのため、思考力や記憶力の低下が起きる。
  • うつ病の場合は、若い人でも患うので、20代や30代でも極端に物忘れが激しいということがありうる。

うつ病になると、脳内伝達物質を上手に分泌できません。セロトニンやアドレナリン、ノルアドレナリン等の神経伝達物質が不足気味になります。

そのため、脳内のシナプスが情報を伝え合うことが出来なくなり、脳機能が低下してしまいます。具体的には、記憶力や思考力がガタ落ちします。

そもそも、うつ病は本人の性格や心構えの問題ではなく、脳の働きや機能の低下によって、精神的・肉体的な症状を引き起こしてしまう病気です。事実、重度のうつ病になると机の上の簡単な片づけや買い物の際の暗算も困難になり、物忘れも激しくなります。頭が上手く働かないのです。

うつ病の場合は、若い人でも患ってしまいます。そのため、20代や30代でも極端に物忘れをするようになり、単に忘れっぽいのとは明らかに異なります。この場合は、原因であるうつ病を治療すれば、脳機能も回復していきます。もしも思い当たる節があれば、心療内科を受診しましょう。


若年性健忘症

若年性健忘症とは、40代から50代の若年層に見られる記憶障害で、 単なる物忘れから重度の記憶喪失まで、その程度は人によってさまざまです。

通常の認知症と違って、脳の検査をしても何の異常も見つからないのが特徴です。 しかし、人が話していることが理解できなかったり、聞いたことをすぐに忘れてしまう等の症状が顕著に現れるので、明らかに病的です。

ひどい場合は、若者なのに日にちや曜日を何度も尋ねたり、食べたものを思い出せなくなるので、加齢による物忘れとかなり似ているのです。


最近になって見られるようになった病気で、 脳が刺激を受ける機会が極端に減ったことが原因だと考えられています。 パソコンや携帯電話の普及によって、漢字も自動的に変換され、計算も電卓機能がやってくれますね。

スケジュールもスマホがリマインダーで教えてくれる世の中です。脳がサボれる条件が揃っているので、意識しないと考える機会が奪われます。

IT技術だけが悪いのではなく、仕事で毎日同じことばかりしていたり、同じ生活パターンがずっと続くことも原因ではないかと考えられています。日常がルーチン化すると、どうしても脳が刺激を受ける機会が極端に減るからです。脳を使わなければ、年齢に関係なく健忘症になるのです。

 

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