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暗記のコツは「記憶同士の衝突」を防ぐこと:分散学習の方が記憶に定着する。

情報のインプット後、似たような情報や余計な情報が入力されると、記憶同士が衝突することがあります。 Aという情報のあとに、A’という類似した情報もインプットしようとすると、情報同士が衝突してしまうのです。また、Bという余計な情報をインプットすると、同様に衝突が起きます。

問題は、この衝突によって、記憶の定着率が悪くなってしまうことです。脳内で情報がグチャグチャになると、脳の立場からしても、とても覚えづらいのです。暗記のコツは、記憶の衝突を上手に回避することです。

「寝る前に暗記科目を勉強すればい良い」というセオリーがありますね。これは睡眠中に記憶が整理されるからですが、実は「記憶の衝突」が起きないのも大きい。勉強後にすることは、眠るだけなので、余計な情報が入力されることがありません。情報が、新鮮な状態で脳に届くのです。


 

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集中学習と分散学習の実験結果

ニューヨーク大学のダヴァチ博士による単語リストを記憶してもらう実験があります。被験者を「集中学習」グループと「分散学習」グループに分けます。前者には、1日でそのすべてを暗記してもらい、後者には2日かけて暗記してもらいます。両グループのトータルの学習時間は同じです。

その後、テストをするのですが、両グループともにほぼ同点の結果です。しかし、翌日に抜きうちテストをしたところ「分散学習」グループの方が正答率が約10%も高かったのです。10点前後の差がついたのです。

集中学習グループは、情報が短期間につめこまれるので、記憶の衝突が起きてしまったとダヴェチ博士は指摘しています。「一夜漬け」の意味のなさは、ここにあるのです。脳は、整理されていない情報を嫌うのです。


記憶の衝突を上手に回避しよう。

例えば、社会科の暗記をする際は、一気にまとめて勉強するのではなく、分散して勉強した方がいいのです。毎回の学習範囲を狭くするのです。

例えば、日本史の江戸時代を勉強する場合。初期・中期・後期・幕末というのが一般的な区分ですが、これでは範囲が広すぎます。徳川将軍を1代ごとに区切り、その治世を学習するぐらいがベスト。教科書にすると10ページほどは短縮できるはずで、それほど負担にならないサイズのはず。

特に、日本史や世界史は混同しかねない事件や用語が山盛りです(「土偶」-「埴輪」、「天皇記」-「国記」など)。テスト前にまとめて勉強しても、情報がグチャグチャになってしまい、ろくに記憶に定着しません。

また、寝る前に暗記科目を勉強する場合は、勉強後の過ごし方も重要。勉強が終わるとホッとしてテレビやスマホ、ゲームに興じてしまいがちですが、それらは余計な情報です。せっかく覚えた知識と衝突する可能性があります。勉強後はそのまま眠って、脳に新鮮な情報を届けましょう。

 

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