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ストレスは記憶の大敵だった!海馬がダメージを受けて忘れやすくなる。

私たちがインプットした情報は「短期記憶」として脳の海馬に仮保存されて、その後「長期記憶」に置き換えられます。記憶の中心的役割を果たす海馬ですが、ストレスによってダメージを受けやすい部位なのです。

もちろん、短期的なストレスは緊張効果を生み出し、脳機能を高めてくれます。テスト前のプレッシャーが「やってやるぞ!」というモチベーションに変わるのと同じです。しかし、ストレスが長期間継続すると、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されてしまいます。

そして、海馬にはコルチゾールの受容体が数多く存在しています。脳の他の部位よりもストレスに弱く、ダメージをまともに受けてしまいます。

具体的には、コールチゾールによって記憶に関係するニューロンのネットワークが分断されて、海馬でのニューロン新生が阻害されてしまいます。つまり、ストレスで、記憶力が短期的にも長期的にも低下するのです。


脳細胞が死ぬ

くわえて、長期的で、過度なストレスは海馬に深刻なダメージを与えることが分かっています。具体的には、海馬の脳細胞が死滅して、海馬が萎縮することが分かっています。実際に、海馬の体積が小さくなるのです。

有名な例では、戦争や災害を経験した人の中には、海馬の萎縮が認められて、記憶障害を起こすケースがあります。検査をすると、実際に海馬の体積が小さくなっており、記憶力の低下を訴えるケースがあります。

また、うつ病の患者さんに海馬の萎縮が多く見られます。20世紀の終わり頃から報告が相次いでいるのですが、最近は海馬の萎縮という形での神経細胞の傷害がうつ病の原因になっているという仮説が提出されています。


ためこまない生活習慣が記憶力を守る

受験生の皆さんは、これほどのストレスは経験しないかもしれませんが、将来の不安や好きなことが出来ないストレスに日々さらされていますね。頭脳が生命線の皆さんにとっては、何としても回避したい事態なのです。

ストレスをこまめに発散できる習慣を、日常生活に定着させましょう。
オススメは運動です。ウォーキングやランニング等の有酸素運動には、ストレス解消の効果があるからです。 有酸素運動をすることで、幸福感を生み出すホルモンであるセロトニンが分泌されることが分かっています。

また、有酸素運動それ自体が、記憶力を高めるトレーニングになります。筑波大学の研究により、低強度の運動が脳の海馬の神経新生を高める仕組みが解明されました。海馬の成長が促され、体積が増えたのです。

筆者は、勉強や仕事で疲れると、エアロバイクを漕いだり、近所を散歩ついでにウォーキングします。 これだけでも気持ちがスッキリして、勉強が再開しやすいのです。ダラダラとソファに寝転がるよりは何倍もスツキリしますよ。「動いて休む」という発想が上手な休憩のコツなのです。

 

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