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ワーキングメモリを鍛えるメリット

ワーキングメモリは脳の司令塔です。ワーキングメモリを鍛えることで、日々の仕事に優先順位をつけたり、記憶力が飛躍的に向上したり、うつ病や認知症になりづらくなります。人生の質を上げることが出来るのです。

勉強や仕事のパフォーマンスが向上するので、夢を叶える強力なパワーになります。そして、それは訓練によって鍛えることが出来る能力です。(具体的なトレーニング法は、こちらの記事で紹介しています。)

今回は、ワーキングメモリが普段している仕事にフォーカスしてみます。私たちが日常生活を送っている時、勉強や仕事でチャレンジをしているとき、逆境やピンチに陥ったとき、あるいは恋愛をしているとき、ワーキングメモリはどんな仕事をしているのか?以下で、具体例を紹介します。


どんな活動を可能にしているのか?

■学習能力の基礎

目の前の課題をこなしているとき、ワーキングメモリは長期記憶から情報を引き出し、もっとも関係が深い情報を引き出します。これまで蓄積してきた知識と目の前の情報を結びつけて、新たな情報として長期記憶に蓄えます。これはワーキングメモリと脳の海馬の連携プレーによるものです。

具体的には、数学の勉強をしていると、以前に学習したことを活用する場合があるはずです。この際にワーキングメモリが仕事をしてくれるので、以前に学んだ公式や法則を利用して、問題を解くことが出来るのです。


■計算能力の基礎

金利のよい銀行から住宅ローンを借りる、月収20万円で親子3人で家計のやりくりをする、家電製品を買う際にどの店から買う方がポイント還元率が高いか計算する、複雑な数式を処理する問題を解く・・・。

計算をする際にワーキングメモリは脳の頭頂間溝にアクセスして、必要な数学の知識を引き出します。この連携が計算能力の基礎であり、私たちは数字に関する課題を計算する際にその恩恵にあずかっているのです。


■言語能力の基礎

文章を読む、文章を書く、会話やスピーチをする・・・。言葉を読んだり話すとき、ワーキングメモリは前頭葉のブローカ野と連携しています。

私たちが家族や友人、恋人と会話をしているとき、ワーキングメモリがコミュニケーションの基礎となっています。ワーキングメモリが優れている人は、言語流暢にペラペラと話せるので、魅力的な話し手になれます。

しかし、ワーキングメモリが鈍っている人は言葉がつっかえてしまい、口下手な人になってしまうのです。喋りと頭の良さは関係していますね。


■集中力を生み出す

日常生活には気を散らせるものが満ちています。オフィスで電話が鳴り響き、同僚がおしゃべりに興じていても、ワーキングメモリは冷静です。

情報に優先順位をつけることで、余計な情報をシャットダウンします。
それゆえ、あなたは周囲の雑音に惑わされず、エクセルで複雑な集計表を作れるのです。 ワーキングメモリは集中力と関係しているのです。


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■優先順位をつける

ワーキングメモリは脳の中の司令塔としても働きます。日々、嵐のように押し寄せる情報に優先順位をつけて、情報を整理しているのです。

TVニュース、新聞、Twitterやフェイスブックの情報、同僚からの社内情報の共有、これらの情報の渦中にありながら、情報に優先順位をつけています。関係のないものは無視して、重要なものだけを瞬時に選択します。


■モチベーションの維持・中長期的な目標の達成

あなたは大学受験生。あるいは、資格試験を控えている社会人です。1年計画で学習をして、試験をパスしなくてはなりません。ひとたび目標がインプットされれば、ワーキングメモリはその遂行のために働き始めます。

合理的な計画を立て、その内容を検証して、あなたの野望が妥当なものかどうかを検証してくれます。また、前述のように優先順位をつける基礎なので、友人の誘いを断ったり、臆病風を制しながら、コツコツと勉強するようにあなたをサポートしてくれるものです。


■感情のコントロール

ワーキングメモリは脳の扁桃体から入ってきた情報を管理して、
あなたが感情をコントロールできるように働いてくれています。

上司に小言を言われてムカッとしても、「まぁ、目の前の仕事に集中しよう」と切り替えられるのはワーキングメモリと扁桃体の連携ゆえです。

また、映画館で火事が起きても、ワーキングメモリが登場して、恐怖心をコントロールして、あなたがパニックを起こさないようにしてくれます。


■機転を働かせる

あなたは就活中の大学生。有名企業の面接を受けることになりました。
想定問答集をしっかり学習したのですが、面接官が思わぬ質問をします。

「100円のコーラを1000円で売る方法を考えて下さい」。そこでワーキングメモリがフル活動して、あなたはこう切り替えします。「高級ホテルでなら1000円で売れます。お客様は豪華な部屋でコーラーを注文します。シルバーのお盆には、ライムと氷がついた、オシャレなコーラが出てきます。心地よい環境で、最高に美味しいコーラを飲む体験を売ります。」


■ネガティブな状況でもポジティブでいられる

ワーキングメモリは、不安や恐怖を感じる脳の扁桃体から送られてきた信号の意味を解釈して、そうした感情を調節して、ポジティブな考え方に集中できるようにします。会社の経営が危機に陥ったり、模試の結果が悪く志望校合格が絶望的に思えても、「この逆境が私を成長させる」と信じて奮い起てるのは、ワーキングメモリのおかげなのです。


■理想的な恋人を見つける

出会った相手が魅力的かどうかを判断をする際にワーキングメモリが活躍しています。会食や合コンで異性に目をとめた時、あなたのワーキングメモリは以前に出会った素敵な人の情報を長期記憶の中から引き出します。

そして、目の前の人物が魅力的な人物かどうかをジャッジするのです。もちろん、恋愛に限らず、友人を選ぶ際にも、良きビジネスパートナーを選ぶのにもワーキングメモリが活躍しているのです。


優れたワーキングメモリが良き人生を実現する

このようにワーキングメモリは仕事・勉強、コミュニケーション、感情のコントロールを担っているので、目標達成のための基礎体力となります。

そして、さいわいにして、最近の研究によってワーキングメモリは後天的に鍛えることができることが分かっています。輪ゴムのように伸縮性があり、トレーニングによって処理能力を向上させることが出来ます。

もちろん、加齢による機能低下も予防可能で、いつまでもキレのある脳を維持することが出来るのです。「生まれつき頭が良くないから」「もう年だから」というのは言い訳に過ぎません。次回で、ワーキングメモリを鍛えるトレーニング法を紹介します。

 

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