エビングハウスの忘却曲線
- エビングハウスの忘却曲線は、記憶の保持率を示したものです。
- 1か月後には、記憶の79%は忘却されることが判明している。
- 人間が忘れる過程を示すもので、復習のタイミングが分かる。
■結論から言えば・・・
エビングハウスの忘却曲線は、情報を忘れるプロセスを時系列を含めて解き明かしたものです。忘れるタイミングでもう一度インプットすればいいので、エビングハウスの忘却曲線によって、復習を効果的に行えます。
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人間が記憶した内容は、どれくらいの時間で忘れてしまうのでしょうか?
ドイツの心理学者であるエビングハウスが「無意味な文字の羅列を記憶してそれを一定時間後にいくつまで思い出せるか」と言う実験を行いました。
この実験は「エビングハウスの忘却曲線」として現在でも有名です。
実験の結果、記憶の保持率が20分後には58%、一時間後には44%、一日後には26%、31日後には21%まで低下することが分かりました。
この結果を、記憶保持率と時間経過を軸にしたグラフに表すと、実験直後から1日目までがかなりの勾配で、それ以降がほぼ水平状態なる曲線になります。この曲線が記憶の保持率(逆に言えばどれだけ忘れるか)を表した曲線なので「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれています。
このエビングハウスの忘却曲線を参考に、復習のタイミングを考えてみましょう。1日後以降はほぼ同じ記憶保持率であるので、初日に復習した方が復習にかける全体の時間が大幅に短縮されることが分かります。
また、エビングハウスの忘却曲線は、無意味な単語を記憶した保持率ですが、受験勉強で覚えることは意味あることの記憶なので、忘却曲線の勾配がゆるやかになると考えられます。実際はまだマシなんですね。
しかし、1日目がキーになることは容易に想像できますね。したがって効果的に復習するには1日目、七日目、一ヶ月目に復習しましょう。
記憶の保持率が極端に低下するタイミングを狙うと効率的なのです。
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