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長期記憶する方法とは

    ■結論から言えば・・・

    • 長期記憶は「手続き的記憶」と「宣言的記憶」に分かれる。
    • 手続き的記憶は、自転車の乗り方のように身体が覚える記憶。
    • 宣言的記憶は「AはBである」という事実と経験による記憶。

長期記憶を形成するには、手続き記憶が圧倒的に有利です。留学すると英語を覚えると言われていますが、これは英語圏で生活することで、耳が慣れるからです。つまり、手続き的記憶とは、習慣のことを指します。

ひとたび自転車の乗り方を覚えれば一生忘れないように、身体が英語になれるのです。この記事では、いかに長期記憶を形成するかを考えます。



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記憶には幾つか種類があります。短い順に、感覚記憶(数百ミリ秒)、短期記憶(15~30秒)、長期記憶(ほぼ永久)となります。受験勉強は長丁場の戦いになるので、当然、長期記憶を狙って勉強することになります。

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今回は長期記憶の種類と、長期記憶として記憶する方法を解説します。 長期記憶は、大きく分けると手続き的記憶宣言的記憶に分かれます。

手続き的記憶とは身体に染み付いた習慣のような記憶を指し、宣言的記憶は話して説明することが出来る記憶のことです。手続き的記憶は身体で覚えた記憶なので、「長年、車の運転をしてなかったが、身体が覚えていてちゃんと運転できた」という類の話はよく聞くが、これは手続き的記憶がどれだけ強烈なものなのかを証明しているようなものですね。


これを勉強に活かすとなると、語学の勉強に活かすことが出来ますね。例えば、「急な転勤でアメリカに行くことになったが、最初は英語が全く話せなかったのに、毎日聞いているうちに耳が慣れて、今では英語の方が楽に話せる。日本語忘れそう!」というお話もたまに聞きます。

これも日常生活レベルで英語を聞いていたために耳が慣れて手続き的記憶となった好例ですこ。のとき、「毎日英語を聞いていた」というのがポイントで、忘れる前に練習をしていたから、手続き的記憶として長期記憶なかにインプットされたのです。覚えざるを得ないんですね。


現地のような環境を日本で作るのは困難なので、具体的にどうするか?ズバリ、毎日学習するに限る。長期記憶を意識して形成するには、これしかありません。繰り返すことで脳が重要と認識するからです。

よくある英会話教材で、「(音声を)聞くだけで!」というキャッチフレーズの商品をよく見かけますが、それは毎日英語を聞いて耳が覚える(つまり、手続き的記憶として長期記憶に入れる)というプロセスを経ているのです。事実、毎日聞いているだけで相当覚えられるものです。

耳だけでなく、テキストを読みながら音読する方法も脳内の視覚野と聴覚野を使って活性化させるため、インパクトが強くてオススメです。


つまり、長期記憶を作るには、小さなことを地道に毎日積み重ねるか、相当インパクトが強いこと(脳に刺激がある、活性化した状態な)を行うかの2つです。繰り返すか、強烈な覚え方をするかということです。

これだけ引っ張っておきながら、かなり泥臭い結論になって恐縮です。しかしながら、脳がすべてのことを長期記憶していたら負担がかかり過ぎるのです。そのため、大多数の情報を間隔記憶と短期記憶に放り込んで、脳は自分を守っています。この性質上、努力せざるを得ません。


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