記憶のメカニズムのまとめ
- 長期記憶には、手続き記憶と宣言的記憶がある。
- 前者は、簡単に言うと習慣、後者は文字で覚える記憶。
- 左脳は文字で記憶する、右脳はイメージで記憶する。
- 記憶容量は、左脳が小さく、右脳が圧倒的に多い。
- 普段の勉強に、いかに右脳を関与させるかが暗記のコツ。
- 睡眠によって記憶が整理されるので、勉強と睡眠はセット。
- 忘却率によれば、復習は1日後、1週間後、1か月後がベスト。
■結論から言えば・・・
勉強に役立つ記憶のメカニズムを集めました。脳の性質を上手に活用することで、スムーズに暗記できます。記憶にはコツがあるのです。
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■記憶の種類
記憶には種類がありますが、特に重要な記憶が長期記憶です。長期記憶には2種類があり手続き的記憶と宣言的記憶が存在します。
手続き的記憶は身体で覚える記憶です。車や自動車の運転はこの類です。この記憶は、語学の勉強で力を発揮する記憶だと言えます。
言語は知識的な要素もありますが、むしろ習慣的な要素が大きいです。会社から命じられて外国に転勤になれば、どんなに英語音痴でも、数ヵ月後には英語をペラペラと話せるようになるそうです。習慣ですね。
宣言的記憶は、意味記憶とエピソード記憶に分かれます。エピソード記憶とは体験したことの記憶で、女性が得意とされています。社会人になってからも学生時代の恋愛や友人の話題に花を咲かせることがありますが、この記憶こそエピソード記憶。この類の記憶は強烈に残ります。
この記憶が得意な方はエピソードを重視した学習法がオススメです。一方で、意味記憶とは辞書的な記憶のことで、この記憶が得意な方は、
教科書の太字から細字まで順番に埋めていく学習法がオススメです。
■右脳記憶と左脳記憶の違い
また、右脳と左脳でも記憶の役割と容量が異なります。ひとことで言えば、右脳は無意識の記憶で左脳は顕在意識の記憶に分かれています。
左脳は文字による記憶で、記憶容量は大きくありません。一方で、右脳はイメージによる記憶で記憶容量はかなり大きいです。好きな歌ならいくらでも覚えられるのは右脳処理だから。記憶力は右脳が強いのです。
しかし、残念ながら勉強は左脳中心で処理されています。右脳の記憶力を活かすには、速読や速聴によって左脳処理をストップさせ、右脳処理せざるを得なくするようにします。左脳を使えなくするということ。
※ただし、左脳が言語記憶で右脳がイメージ記憶を担っているという説は完全には証明されていません。本文の内容は一般論であって、今後明確に否定される可能性があります。現代の脳科学で判明しているのは左脳と右脳がそれぞれ別の役割を担っているということであって、役割の内容については多種多様な議論がされています。留意をして下さい。
■睡眠と記憶の関係
睡眠と記憶も強く関係しています。そもそも記憶が定着するのは睡眠中です。とりわけ午後10時から深夜2時までが脳のゴールデンタイムと言われており、この時間帯は脳内で効率よく情報処理がされています。
つまり、この時間にグッスリ眠ると記憶が教科されるのです。また、午前4時~午前10時ごろが記憶しやすい時間帯なので、早朝の勉強は大変効率が良いのです。早寝早起きの習慣は、勉強の効率を向上させます。
■効率的な復習のタイミング
最後に、効率よく復習するには、エビングハウスの忘却曲線から考えて、1日後に復習を行うことで、忘却が緩やかになります。1日後、
1週間後、1ヶ月後に復習すれば記憶の定着はより強固になります。
以上が、脳科学的に見た、記憶のメカニズムとその学習法になります。記憶のメカニズムにもとづいた、効率的な学習を心がけましょう。
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