運動で記憶力を鍛える
- 運動によって、前頭葉が活性化したり、海馬が鍛えられることが近年の研究で明らかになった。
- 具体的には、有酸素運動によって脳の血流量が増加して、学習能力が向上することが判明した。
- また、定期的な運動を継続した結果、記憶に関係する海馬の容積が増加したという報告もある。
■結論から言えば・・・
筆者は高校時代に疑問に思っていたことがあります。「なぜ、運動部の生徒は勉強ができるのか?」。部活で時間を取られているはずなのに、現役で早慶上智に合格した者も多かったです。対して、帰宅部の筆者は劣等生でした。この記事は、運動と学習能力の関係に迫ります。
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意外なことですが、運動が脳を鍛えることが分かってきました。「運動をはじめたら頭がクリアになった」という話をよく聞きます。これは当人の思い込みや気分の問題ではなくしっかりとした科学的な根拠があります。
アメリカの医学協会ジャーナルに「運動が医薬品よりも効果的かつ副作用なしに、記憶力や精神機能を向上させる可能性を示唆している。」と2008/9/5のABC Scienceに掲載されました。非常に興味深いですね。
日常的に運動習慣があるグループと運動習慣がないグループの脳の代謝力を比較したところ、運動習慣のないグループに比べて脳の代謝力が2倍も違うという結果になりました。脳の代謝は脳機能に直結します。
また、体力の持久力が高まることで、体力、思考力の持続力を保ち、脳機能の向上を促しているという結果もあります。また、有酸素運動により、脳内の血流量が増え、思考を司る前頭葉の動きが活発化します。
そのため、思考能力が必要になる計算問題の結果が向上したという報告もあります。また、認知症の研究でも、運動習慣があるご老人は認知症になりづらいことがデーターで示されており、脳の若さを保つのです。
部屋にこもって勉強ばかりしているのではなく、屋外で定期的に運動することをオススメします。そうすれば、記憶力の向上だけでなく、体力も向上するので、生活全般に充実感がみなぎるのではないでしょうか?
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