英語の文法の勉強法:文法が暗記ではなく理解である理由。
- 文法問題は、答えを把握したら、なぜそうなるのか?を考える。
- to doもdoingも「〜すること」だが、使い方が違う(後述)。
- この点を説明できるようでなければ、正誤問題に解答できない。
- 難関大学で出題される英作文にも対応できなくなってしまう。
- 文法の参考書を使い倒すことで、地道に習得するしかない。
■結論から言えば・・・
高校時代の筆者は文法問題に暗記で対処していました。「なぜ、そのようになるか?」という文法的な理由を考えなかったのです。おかげで、穴埋め問題は反射的に対応できましたが、英作文や正誤問題はさんざん。
この記事では、文法を暗記で対処してはいけない理由を解説しました。
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文法が理解ありきである理由
世の中では「英語を話せる人材が必要」と語られていますが、正直なところ文法を知らない話し方をしていると、それだけでビジネスの場面でケガをします。つまり、大学受験で学習した文法は将来の役に立つのです。
さて学習法ですが、文法を習得するにはひとつの参考書を徹底的にやり抜くことが重要です。どうしても一度解いたことのある問題は答えも知っているし、何度も勉強しても意味がないと考えてしまいがちです。
そうではなく、答えを把握したら、なぜそのような答えになるのかを説明できるようになることが大切なんです。それが具体的に説明できるようになれば、初めて見る問題でも簡単に解けてしまうんです。
例をあげましょう。to doもdoingも意味は「〜すること」ですが、「〜すること」と丸暗記してしまうと、以下の英文の正否の区別がつきません。
○ I would like to have some tea.(お茶がほしいです)
× I would like having some tea.
しかし、時制の知識があれば事情は違います。doingは「している(過去から現在の動作)」という状態を意味するdoの変形の「すること」であり、to doは「すること(未来に向けた動作)」を意味しています。
I would like having some teaが間違っている理由は「お茶がほしい」=まだお茶を飲んでいないからであり、doingではなくto doが適切であると理解できます。これが文法学習が暗記ではなく理解である理由です。
文法の問題集は、どんなものでも構いません。すでに持っている参考書があるなら、それで十分です。答えを理解したら、この問題はどの文法項目の問題で、答えが導き出されるプロセスを説明できるようにしましょう。
その勉強が終わったら、新しい問題にチャレンジしましょう。定期的に模擬試験を受験しているのなら、答えが導かれるプロセスを説明できるようにしましょう。そうすれば、気づくことでしょう。すでに、やったことのある問題だと。もう、新しい文法問題は作成することができないんです。必ずどこかで出題したことのある問題しか受験では聞かれていません。
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