亜鉛が記憶力の改善をサポートする理由
- 脳の活動には、脳内伝達物質が重要な役割を果たしている。
- 記憶に関して言えば、インプットした情報がきちんと処理されるかは、この脳内伝達物質の働きにかかっている。
- 亜鉛は、この脳内伝達物質の分泌を促す働きがある栄養素。
■結論から言えば・・・
実は、亜鉛の必要摂取量は10~15mgとごく微量。しかし、近年の食習慣の乱れから、現代人に不足しがちな栄養素と専門家たちは指摘します。
しかし、亜鉛は味覚の維持だけでなく、記憶力の維持にも必要なのです。この記事では、亜鉛と記憶力の関係、食生活について解説しました。
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■亜鉛と記憶力の関係
脳の活動には神経伝達物質が重要な役割を果たしています。インプットした情報が、脳内でしっかり処理されるかは、神経伝達物質の働きにもかかっています。この神経伝達物質の分泌をうながしているのが亜鉛です。
そのため、亜鉛不足になると記憶力の低下につながります。脳内の情報伝達がスムーズにいかなくなり、理解力が落ちたり、物忘れの原因になるのです。そして、都合の悪いことに、現代人には亜鉛が不足しがちです。
通常、亜鉛は人体に約1.4~2.3g存在しており、1日の必要摂取量も10~15mgとごく微量です。しかし、専門家からは亜鉛不足が指摘されがちで、亜鉛不足に起因する肌荒れや記憶力の低下が見受けられます。
いろいろな原因が考えられますが、筆頭に挙がるのが食生活の変化です。ファーストフード、ファミレス、コンビニで提供される食品は加工食品ばかりで、とうてい「通常の食事」と言えるものではありません。亜鉛やクロム、鉄をはじめとする重要なミネラルがほとんど含まれていません。
もしも、このような加工食品が食生活の中心に存在するのなら亜鉛不足を疑うべきです。朝はコンビニのおにぎり、昼は牛丼屋、夜は会社帰りにコンビニで調達した弁当・・・これではビタミン・ミネラルが不足しても仕方がありません。1日1食でもいいから、自炊する機会を設けるべきです。
ちなみに、現代人の味覚が狂ったのは亜鉛不足が原因と言われています。子供の味覚異常が起きていると言われていますが、子供に食事を与えているのは大人です。肝心の大人が外食・コンビニ食に依存しているので、その子供の味覚が狂っていると考えられています。
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亜鉛を摂って脳を守るには
必要量の亜鉛を摂取するには、食事から摂るのが基本です。以下の食品を参考にして、食事から亜鉛を摂るようにしましょう。必要摂取量は成人男性で12mg/日、成人女性で9mg/日となっています。1日の摂取上限量は1日に30mgです。それ以上は中毒の危険性があるので、注意が必要です。
■亜鉛を豊富に含む食べ物
- かき 1個60gあたり 2.0mg
- たにし 10個30gあたり 1.3mg
- ほや 1個230gあたり 2.4mg
- しゃこ 1尾30gあたり 1.0mg
- 煮干し 一腹140gあたり 13.0mg
- たらこ 一腹60gあたり 1.9mg
- 豚肝臓 1枚15g 1.3mg
- 牛ヒレ肉 厚1cm1枚100g 4.2mg
- ごま 大さじ1杯6g 0.4mg
- 卵黄 1個分18g 0.8mg
- 抹茶 大さじ1杯6g 0.4mg
- 納豆 1パック 1.9mg
日常生活で比較的取りやすいのは、煮干しやたらこ、豚肝臓、ごま、卵黄、抹茶、納豆でしょうか。納豆に生卵とごまを入れれば、3.1mgになります。必要摂取量を達成するのは難しいので、過剰摂取にならないよう栄養管理できるのであればサプリメントを飲んでもいいかもしれません。
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