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ブルーベリー(アントシアニン)が記憶力の向上をサポートする

    ■結論から言えば・・・

    • ブルーベリーが記憶力や認知能力の向上をサポートする。
    • 短期記憶の改善を示唆する新たな研究結果も出ている。
    • 眼精疲労の予防は、脳疲労の予防につながる。

一般的に、ブルーベリーは目に良いとされていますが、近年の研究によって脳の機能維持にも役立つ可能性が出てきました。この記事では、ブルーベリーの新たな側面をまとめてみました。



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■目の健康だけではない!脳の健康維持にも役立つ!

一般に、ブルーベリーは眼に良いことで知られていますが、実は脳にも良いことが分かってきました。近年の研究によって、ブルーベリーが記憶力や認知能力の向上をサポートすることが明らかになったのです。

ブルーベリーの有効成分であるアントシアニン(ポリフェノールのひとつ)には脳の健康を維持する働きがあるからです。具体的には、神経伝達物質の伝達をスムーズにしたり、神経細胞の生成を活発にするのです。

神経学論集2012年4月号に掲載された有名な調査で「30歳から55歳までの看護師を対象とした調査、ブルーベリーとスロリベリーを多く食べている人は、まったく食べない人に比べると、記憶力の衰えが進むのが2.5年分遅くなった」という報告をしています。12万2千人を25年間にわたって調べた大規模なリサーチなので、信頼できるデータと考えられています。


なぜ、ブルーベリーが認知機能の維持に役立つのか?ブルーベリーに含まれる有効成分のアントシアニン(ポリフェノールのひとつ)の活躍です。

アントシアニンには強い抗酸化作用があり、脳神経細胞を活性酸素のダメージから守ります。また、これが重要なポイントですが、アントシアニンは脳に届く栄養素です。 脳には「血液脳関門」と呼ばれる脳へ送る栄養素を選り分けるゲートがあり、脳に入れない栄養素をこの関門で弾きます。

しかし、アントシアニンはこの脳関門を通過しやすいのです。つまり、脳の栄養素になれるのです。前述のようにアントシアニンには抗酸化作用があるので、脳内で活性酸素と闘って、脳の老化を防いでくれるのです。


また、アントシアニンにはアルツハイマー病を予防する働きがあります。アルツハイマー病の原因と考えられているもののひとつにアミロイドベータという物質があります。この物質が脳内にたまることで、アルツハイマー病が引き起こされているのではないか?と考えられているのです。

アントシアニンには、アミロイドベータの生成を防ぎ、さらに脳内のアミロイドベータを除去するという報告があります。そのため、近年の研究で、アルツハイマー病の治療においてブルーベリーが注目されています。

 



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短期記憶をサポートする

ブルーベリーの実力は、このような中長期的な脳の健康維持だけではありません。なんと短期記憶の改善を示唆する実験結果もあるのです。

レディング大学とペニンシュラ・メディカルスクールの研究で、被験者に12週間、普通の食事と一緒にブルーベリーのサプリメントを摂ってもらったところ、(※)空間的な短期記憶が改善したと言うのです。

この効果は実験開始から3週間で現れて、実験中も継続したのです(※位置関係を短時間で記憶する容量のこと。トランプの神経衰弱など)。

まだ、研究段階ですが、ブルーベリーには長期記憶を改善する可能性もあります。ペニンシュラ大学が、12週間にわたって被験者にブルーベリーを食べさせたところ、脳の成長因子であるBDNFが増加したそうです。

BDNFはニューロンの成長をうながすので、脳内の情報伝達のパイプを強化したり、新たに生み出してくれます。 結果として、長期記憶や認知能力が改善される可能性があります(今後のブルーベリー研究に期待です)。


さて、ブルーベリーの脳への働きを見てきました。日常的に勉強や仕事をする人には、短期記憶のサポートや認知能力の向上がありがたいですね。

また、30歳以降のビジネスパーソンとなると、やはり記憶力の低下が始っています。抗酸化作用によって、脳を老化から守ってくれるのもありたいですね。みなさんご存知のように眼精疲労の回復をサポートする働きもありますから、連日パソコンのモニタを見る人は重宝したいところです。


さて、記憶力や認知能力をサポートするには1日40mg以上のアントシアニンの摂取が望ましいとされています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンの含有量は100gあたり最低でも25mg(果実の成熟度や生育環境による)と言われています。そのため、生のブルーベリーで必要量を摂取しようとすると、60~300mgが必要で、両手からこぼれ落ちるほどのブルーベリーを食べなくてはなりません。あまり現実的な話ではありません。

最近は、コンビニで100円前後で冷凍のブルーベリーが売られています。しかし、一袋を食べても、1日40mg以上の摂取は難しいです。記憶力サポートの十分な恩恵を受けたいのであれば、サプリに頼りましょう。


筆者の体験談

筆者は、パソコン仕事と読書で眼精疲労がひどいので、ブルーベリーエキスが凝縮されたサプリメントを愛用しています。個人の感想としては、
目が疲れづらくなるので、脳が疲れづらくなったと実感していますね。

「目は脳が露出している部分」と表現されるように、目の疲れ=脳疲労と考えられています。そのため、眼精疲労が積み重なると、脳疲労が蓄積して、夕方にはヘトヘトになります。体は元気なのに頭が疲れている感じ。

そのため、眼精疲労の予防(=脳疲労の予防)になるので、目を守りながら勉強や仕事をするという視点は大切です。記憶力向上の方は筆者には実感できていませんが、この点でのブルーベリーの恩恵は実感しています。


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