エタノールの化学式の覚え方
今回はエタノールの化学式を解説します。 皆さん、エタノールと聞いて何が思い浮かびますか?実は、エタノールは私たちの身近に存在します。
例えば、ビールや、学校に置いてある消毒用スプレーがあります。風邪が流行った時には、手洗い後にスプレーをかけた方もいるかもしれません。
さて、そんなエタノールですが、その化学式は「CH3CH2OH」です。
詳細な解説をしましょう。CH3CH2OH私たちに2つのことを示します。
- 炭素鎖がいくつ繋がっているのか。
- どんな種類の化合物に分類されるのか。
■結論から言えば・・・
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①
「CH3CH2-」の部分を見ると炭素鎖が2つ連続して結合しているのが分かります。そしてこの形は「CH3CH3」のエタンととても似ていることが連想できます。それもそのはずで「エタノール」という名前は「エタン」と「オール(②で説明するアルコールを意味する接尾語)」から由来しています。 この法則により色々なアルコールを作ることもできます。
- メタン:CH4 → メタノール:CH3OH
- プロパン:CH3CH2CH3 →プロパノール:CH3CH2CH2OH
- ブタン:CH3CH2CH2CH3 →ブタノール:CH3CH2CH2CH2OH
- ヘプタン:CH3CH2CH2CH2CH3 →ヘプタノール:CH3CH2CH2CH2CH2OH
■結論から言えば・・・
どのアルコールを見ても「オール」とくっついているのが分かりますね。
②
①の部分でも述べたように「-OH」の部分はその化合物が「アルコール」の種類に含まれることを示しています。これによって、ある化合物の化学式を見たときに、その化合物がどのような性質を持つかなどを、ある程度予想できるようになります。
- アルデヒド:-CHO
- ケトン:-CO-
- カルボン酸:-COOH
■結論から言えば・・・
アルコールの他にもアルデヒド、ケトン、カルボン酸などに特有の化学式がありますので紹介しておきます。他にもたくさんありますが、受験に出やすいのはこの3つだと思います。
~まとめ~
本題のエタノールの化学式の覚え方についてです。 ①、②のことをしっかりと理解できればエタノールの化学式はすぐに書けるようになるはず。
もう一度まとめとして復習しますと、まずエタノールの言葉の由来を推測して「エタン」と「~オール」であることを導きます。そして、それらの化学式を書いてみると、「CH3CH3」と「-OH」の二つになりますね。最後にこのふたつをくっつけて「CH3CH2OH」と書けます。
いかがでしたか?エタノールの書き方を覚えることで、他のアルコール類の書き方も同時にマスターできます。ぜひ、反復練習をして下さいね。
一度覚えてしまえば簡単なので、覚えるまでは頑張りましょう。
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