勉強は、初めと終わりが最も集中できる:初頭効果と終末効果を暗記に活かす方法
勉強で集中力が発揮しやすいのは最初と最後です。心理学では「初頭効果」と「終末効果」と呼ばれるものですが、「よし!勉強するぞ」という最初の勢い、「もうすぐ終わるぞ」という最後の頑張りのことです。
例えば、日本の歴代総理大臣の名前を暗記する場合は、最初数人と最後数人は記憶しやすいのですが、真ん中あたりは途端にあやふやになるもの。 人間の集中力は真ん中で途切れるので、記憶も中抜けしやすいのです。
映画の冒頭とラストは覚えているのに、途中の展開が思い出せないのも同様の理由です。真ん中は忘れるという前提で、学習法を工夫しましょう。
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勉強範囲を適切なサイズにする。
シンプルな方法ですが、なるべく多くの最初と最後を生み出しましょう。そうすることで、集中できる時間を延ばし、効率的な暗記が実現します。
具体的には、勉強範囲を狭くします。例えば、日本史で江戸時代を勉強する場合。一般的には、江戸初期・中期・後期・幕末という区分ですが、これでは範囲が広すぎます。「記憶の中抜け」が絶対に起きるでしょう。
そこで、徳川将軍を1代ごとに区切り、その治世ごとに勉強しましょう。勉強範囲のサイズ自体が縮小されているので、中抜けする記憶量はグンと減ります。あとは、その後に問題集を解いて、復習をすればいいのです。
勉強と休憩の間隔
何時間勉強をして、何時間休憩するのか?これは、永遠のテーマですね。しかし、初頭効果と終末効果を用いれば、勉強と休憩の適切なタイミングが見えてきます。勉強と休憩の間隔をどんどん短くすればいいのです。
例えば、45分勉強で5分休憩する場合。最初と最後の5分の集中力が高いとすれば、45分間のうち10分だけが効率的な時間ということです。
90分10分という間隔でも、集中力を発揮するのは10分だけです。3時間勉強した場合は、前者が40分の集中、後者が30分の集中となります。
前者のように、こまめに回した方が集中できる時間はトータルで長くなるのです。もちろん、ベストのオンとオフの間隔には個人差があります。
事実、筆者はこのような休憩法はまったく合いませんでした。夕方になると休憩しても回復しなくなり、ダラダラするようになっていました。
しかし、試行錯誤はしてみるものです。受験生は、この休憩法を試してみてはどうでしょうか?こまめに勉強した方が記憶の中抜けが起きづらいのは事実です。ピッタリ合う人は、効率的に勉強できるようになります。
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